2020年ドラフト1位で入団するも、期待された「即戦力」とはならず2年が経過した鈴木昭汰。背番号を「35」から左腕の代名詞である「47」へ心機一転。3年目は結果が求められるシーズンとなるだろう。
千葉ロッテマリーンズ公式サイトより引用
茨城県出身の鈴木は県内屈指の強豪校である常総学院高に入学し、3度の甲子園出場を果たします。卒業後は法政大学に進学し、2020年のドラフト会議にて外れ1位で東京ヤクルトとの競合の結果マリーンズに入団します。
ルーキーイヤーはオープン戦から大器の片鱗を見せます。伸びのあるストレートを武器に打者を手玉に取り開幕ローテーション入りすると、3月28日の福岡ソフトバンク戦でプロ初登板初先発を果たします。勝ち星こそ手にすることはできなかったものの、5イニングを2失点に抑え上々のスタートを切ります。
その後も先発として登板数を重ね、好投するもなかなか勝利投手になることができず迎えた4月25日の福岡ソフトバンク戦で7回途中2失点と好投し、5戦目にしてプロ初勝利を挙げます。
その後も先発として勝ち星を積み重ねていくと思われましたが、リリーフ不足のチーム事情から配置転換を言い渡されます。これが鈴木にとってはうまくかみ合わず、制球が定まらなくなり痛打される場面が目立ちはじめます。再度先発に配置転換されるも調子は上向かず、ファーム行きを命じられます。再昇格を果たしますが、起用方法は固定されないままでありシーズン当初のような快投を見られることはありませんでした。結局この年は先発12試合、リリーフ11試合の計23試合に登板しシーズンを終えました。
防御率 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 無四球 | 交代完了 | 勝利 | 敗戦 | ホールド | HP | セーブ | 勝率 | 投球回 | 打者 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 奪三振率 | 与四球 | 与死球 | 暴投 | ボーク | 失点 | 自責点 | 被打率 | K/BB | WHIP |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4.08 | 23 | 12 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 4 | 1 | 1 | 0 | .200 | 79.1 | 341 | 78 | 10 | 76 | 8.62 | 28 | 2 | 2 | 0 | 38 | 36 | .258 | 2.71 | 1.34 |
迎えた2年目のシーズンはリリーフとして開幕しますが、コントロールが定まらず背信の投球が続くと、4月中旬には2軍行きとなります。ファームでは先発として調整を続けると、8月にようやく再昇格されます。昇格後は先発として起用され、9月12日の北海道日本ハム戦で7回途中無失点と好投し、ようやく初勝利を挙げました。この試合は直球で押しまくる鈴木の持ち味が遺憾なく発揮された試合でもありました。
しかし勝ち星はこの試合にとどまり、シーズンを終えることとなります。
防御率 | 登板 | 先発 | 完投 | 完封 | 無四球 | 交代完了 | 勝利 | 敗戦 | ホールド | HP | セーブ | 勝率 | 投球回 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
7.30 | 6 | 3 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | .250 | 12.1 | |
打者 | 被安打 | 被本塁打 | 奪三振 | 奪三振率 | 与四球 | 与死球 | 暴投 | ボーク | 失点 | 自責点 | QS率 | 被打率 | K/BB | WHIP |
65 | 22 | 1 | 5 | 3.65 | 9 | 0 | 0 | 0 | 10 | 10 | 33.3 | .400 | 0.56 | 2.51 |
シーズンオフには2年間背負った「35」から工藤公康を筆頭とする左投手の代名詞である「47」へと背番号の変更が発表されました。心機一転のシーズンとなりますが、鈴木本人としては威力のあるストレートは誰もが認めるところではあるので、制球力を向上し四球からの自滅をなくすことで飛躍的に結果を出すことができると期待しています。また、球団としては吉井新監督を中心に起用方法を固定し、鈴木が投げやすい環境を整備してもらうことを願っています。
「今年は心機一転、ファンの方や応援してくれる皆さまのためにも恩返ししたいと思うので、キャンプインからしっかりアピールしていきたい。まずはしっかりローテを勝ち取って、ずっと守っていくこと。具体的な数字よりも結果を残さなくてはいけない立場」。吉井理人監督(57)ら新体制となった首脳陣に存在を示していく。
【ロッテ】20年のドラ1鈴木昭汰、ローテ入りへ決意「数字より結果残さなくてはいけない立場」
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