昨年ドラフト1位で市立和歌山高から入団した松川のルーキーイヤーを振り返ってみましょう。
千葉ロッテマリーンズ公式サイトより引用
大阪府出身の松川は中学時代まで地元のクラブチームで、横浜DeNAからドラフト1位指名された小園健太とともにプレーします。2人はともに市立和歌山高に進学し、甲子園を目指します。松川は1年生からベンチ入りし、当初は打力を生かして三塁手としてプレーしますが、捕手に転向し3年春には甲子園に出場。キャプテンとして活躍し、ドラフト候補に名乗りをあげます。甲子園での活躍もあり、マリーンズからドラフト1位で指名され入団、背番号は「2」に決定しました。
練習試合、オープン戦から1軍で試合に出場し、佐々木朗希をはじめ石川、美馬らエース級の投手の球を受け経験を積みます。キャッチング能力の高さは早くから注目されており、ワンバウンドとなる変化球も後ろに逸らさずに「壁」としての能力の高さを発揮します。
打率 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 死球 | 犠打 | 犠飛 | 盗塁 | 盗塁刺 | 併殺打 | 失策 | 長打率 | 出塁率 | OPS |
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.136 | 12 | 28 | 22 | 0 | 3 | 1 | 0 | 0 | 4 | 1 | 6 | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | .182 | .321 | .503 |
オープン戦での活躍が評価され、3/25のシーズン開幕戦に8番捕手としてスタメン出場を果たします。マリーンズでは藤原以来の高卒新人スタメン出場となりました。プロ初安打は出なかったものの、捕手として開幕投手であった石川の女房役として引っ張り、チームの勝利に導きました。
シーズン3試合目の3/27にはプロ初安打を放ち、バットでも結果を残します。捕手としては公式戦では初めて佐々木朗希とバッテリーを組みました。
4/10のオリックス戦では、松川の名前が全国に知れ渡ることになります。佐々木朗希とバッテリーを組み、史上最年少バッテリーでの完全試合を達成します。また、この試合では打撃でも完全試合をアシストする満塁から走者一掃となるタイムリーヒットを放ちました。
シーズン前半は主に石川、佐々木朗希、美馬が先発時にマスクをかぶることが多く、高卒ルーキーながら試合に出場し続けたことが評価され、オールスターにファン投票で選出され、ヒットを放ちました。
シーズン後半は佐々木朗希先発の試合で佐藤都志也が先発マスクをかぶることになったが、高卒ルーキーながら1年間1軍に帯同しました。打撃成績では打率.173ですが、チャンスで結果を残し14打点を稼ぎました。
打率 | 試合 | 打席 | 打数 | 得点 | 安打 | 二塁打 | 三塁打 | 本塁打 | 塁打 | 打点 | 三振 | 四球 | 死球 | 犠打 | 犠飛 | 盗塁 | 盗塁刺 | 併殺打 | 失策 | 長打率 | 出塁率 | OPS |
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.173 | 76 | 212 | 185 | 12 | 32 | 5 | 0 | 0 | 37 | 14 | 60 | 18 | 0 | 8 | 1 | 1 | 0 | 7 | 5 | .200 | .245 | .445 |
2年目となる今シーズンは、背番号変更で再起を誓う田村や正捕手獲得を目指す佐藤などとの正捕手争いで勝ち残らなければなりません。守備面では一定の評価を得ているので、打撃面で成長し、首脳陣からシーズン通して起用されるよう期待します。
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